ツナ缶はそのままでも食べられて便利ですが、いざ食卓に出そうとすると「ちょっと味が単調だな」と感じることはありませんか。
かといって手の込んだ料理をする時間も気力もない日もあります。
そんなときに役立つのが、ツナ缶に調味料を少しだけ足して、ごはんが進むおかずに変える「ちょい足し味付け」です。
この記事では、ツナ缶をそのまま食べるときに合う基本の味付けや、家にある調味料でできる簡単アレンジレシピを紹介します。
料理が得意でない方でも真似しやすいように、材料も手順もシンプルにまとめているので、今日のごはん作りの気楽なヒントとして役立ててみてください。
ツナ缶をそのまま食べるなら味付け次第でぐっとおいしくなる
ここでは、そもそもツナ缶はなぜそのまま食べられるのか、ごはんとの相性が良い理由についてお話しします。
仕組みがわかると、どんな味付けが合うのかイメージしやすくなり、アレンジもしやすくなります。
ツナ缶はそのままでも食べられる理由
ツナ缶に入っているツナは、工場でいったん加熱されてから缶に詰められ、さらに缶ごと加熱殺菌されています。
この工程でしっかり火が通っているので、開けた瞬間からそのまま食べても問題ない状態になっています。
また、オイル漬けのツナ缶には植物油が、水煮のツナ缶には塩分やだしが使われていることが多く、味がまったく付いていないわけではありません。
その一方で、ツナ缶は基本の味付けがシンプルなので、食べる人の好みに合わせて調味料を足しやすい食材でもあります。
だからこそ、ちょっとした味付けの工夫で、ごはんのおかずにもおつまみにも変えやすいのがツナ缶の大きな魅力と言えます。
ごはんに合う味付けが相性抜群な理由
ツナそのものは、クセが少なくさっぱりとした味わいですが、ほどよく脂があり、うま味が濃いのが特徴です。
この「脂とうま味」が、白いごはんととてもよく合います。
さらに、しょうゆやめんつゆ、ごま油など、ごはんと相性の良い調味料を合わせることで、ツナのうま味が引き立ち、満足感のあるおかずになります。
ごはんが進む味付けのポイントは、塩気とうま味、香りのバランスです。
塩気はしょうゆやめんつゆ、うま味はツナ自体とだし、香りはごま油やこしょう、薬味などが担当してくれます。
このバランスを意識して調味料を組み合わせれば、難しいことを考えなくても自然と「ごはんが止まらない味」に近づいていきます。
ツナ缶そのままに合う基本の味付け3選
ここからは、ツナ缶をそのまま使って簡単に試せる「基本の味付け」を紹介します。
どれも家にあることが多い調味料でできる組み合わせなので、思い立ったときにすぐ試せるはずです。
醤油+ごま油で風味アップ
一つ目は、しょうゆとごま油を使った定番の組み合わせです。
しょうゆの塩気と香ばしさに、ごま油の風味とコクが加わることで、ツナのうま味がぐっと引き立ちます。
作り方はとても簡単で、ツナ缶を開けてボウルにあけ、しょうゆとごま油を少量ずつ加えてよく混ぜるだけです。
目安としては、ツナ缶1缶に対して、しょうゆ小さじ1、ごま油小さじ1/2程度から試すと味が濃くなりすぎにくいです。
お好みで白ごまや刻んだねぎを混ぜると、香りと見た目が良くなり、ごはんにのせるだけで立派なおかずになります。
そのまま食べるほか、きゅうりやレタスに添えてサラダの具にしたり、冷ややっこにのせたりしてもおいしく食べられます。
マヨネーズ+黒こしょうでコクをプラス
二つ目は、マヨネーズと黒こしょうを使った、子どもから大人まで食べやすい組み合わせです。
マヨネーズの酸味とコクがツナにからむことで、しっかりした味わいになり、黒こしょうの香りが全体を引き締めてくれます。
こちらも作り方は簡単で、ツナ缶1缶に対してマヨネーズ大さじ1~1.5ほどを混ぜ、仕上げに黒こしょうをふるだけで完成です。
黒こしょうは、あらびきタイプを使うと香りが立ち、少量でも満足感のある味になります。
もう少し大人っぽくしたい場合は、しょうゆを数滴たらしたり、粒マスタードを少し混ぜたりすると、味に立体感が出ます。
パンにのせてトーストしたり、ゆでたじゃがいもに和えたりすれば、簡単なおかずやお弁当の一品にもなります。
めんつゆだけで味が決まる手軽な組み合わせ
三つ目は、めんつゆだけで味付けをする方法です。
めんつゆには、しょうゆの塩気だけでなく、だしのうま味や甘みも含まれているので、一本で味が決まりやすいのが魅力です。
ツナ缶1缶に対して、ストレートタイプのめんつゆなら大さじ1~1.5、濃縮タイプなら表示に合わせて少量から加え、様子を見ながら調整していきます。
よく混ぜて味見をして、物足りなければ少しずつ足していくと、味が濃くなりすぎるのを防げます。
シンプルですが、ごはんにのせれば即席の丼になり、刻みのりや青ねぎを足すだけで満足度がぐっと上がります。
忙しい日や、あと一品だけ増やしたいときに、とても頼りになる味付けです。
ツナ缶をそのまま使う簡単ちょい足しレシピ
ここからは、紹介した味付けをベースにした、具体的なちょい足しレシピをお伝えします。
どれも火を使わずに作れるものが中心なので、時間がない日やコンロが埋まっているときにも重宝します。
ツナごま醤油の混ぜごはん
ツナごま醤油の混ぜごはんは、炊きたてのごはんに混ぜるだけで、食べ盛りの子どもも喜ぶ簡単主食になります。
【材料の目安】
- ツナ缶 1缶
- 温かいごはん お茶碗2杯分
- しょうゆ 小さじ1~1.5
- ごま油 小さじ1
- 白ごま 小さじ1
- 刻みねぎ お好みで
作り方は、ボウルにツナ缶を油ごとあけ、しょうゆとごま油を加えてよく混ぜます。
そこに温かいごはんを入れて全体をさっくり混ぜ、白ごまと刻みねぎを加えたら完成です。
味が薄いと感じたときは、しょうゆを数滴ずつ足しながら調整すると、ごはんがしょっぱくなりすぎずに済みます。
小さな子ども向けに作る場合は、しょうゆの量を少し減らし、白ごまを多めにして香ばしさでカバーすると食べやすくなります。
おにぎりにしてお弁当に入れてもおいしく、冷めても味がぼやけにくいのも嬉しいポイントです。
ツナマヨコーンの即席おかず
ツナマヨコーンの即席おかずは、サラダ感覚で出せる一品で、あと一皿ほしいときにとても便利です。
【材料の目安】
- ツナ缶 1缶
- コーン缶 大さじ3~4
- マヨネーズ 大さじ1~1.5
- 黒こしょう 少々
- しょうゆ 数滴(お好みで)
ボウルに油を軽く切ったツナとコーンを入れ、マヨネーズを加えてよく混ぜます。
味見をして、物足りなければしょうゆを数滴たらし、黒こしょうをふって全体をなじませたら完成です。
そのまま小鉢に盛り付けても良いですし、レタスやきゅうりの上にのせれば、色味もきれいな簡単サラダになります。
パンにのせてチーズをのせて焼けば、ツナマヨコーントーストにも応用でき、朝ごはんや軽食にも使い回しができます。
子ども用には黒こしょうを控えめにし、大人用だけ後から加えるようにすれば、同じ材料で家族それぞれの好みに合わせることができます。
ツナめんつゆ冷奴のさっぱりアレンジ
ツナめんつゆ冷奴は、定番の冷奴にボリュームを足したいときにぴったりのアレンジです。
【材料の目安】
- ツナ缶 1/2~1缶
- 絹ごし豆腐 1丁
- めんつゆ(ストレート) 大さじ1~1.5
- 刻みねぎ 適量
- かつお節 お好みで
まず、ツナ缶をボウルにあけ、めんつゆを加えて軽く混ぜます。
豆腐を食べやすい大きさに切って器に盛り、その上にツナとめんつゆをのせ、刻みねぎやかつお節をトッピングすれば完成です。
豆腐の水分とツナ、めんつゆが合わさることで、やさしい味わいながらもしっかりとごはんに合う一品になります。
暑い日で火を使いたくないときや、食欲が落ちているときでも食べやすく、さっぱりと食卓に出せるのが嬉しいポイントです。
残ったツナめんつゆは、きゅうりやトマトにかけてもおいしく食べられるので、無駄なく使い切ることができます。
まとめ|ツナ缶そのままでも味付け次第で食卓がぐっと便利に
ツナ缶は、そのまま食べられるうえに常温で保存できる、とても扱いやすい食材です。
その一方で、同じ味のまま食べ続けると飽きやすく、「ツナ缶をそのまま食べる味付け」を工夫することが、おいしく食べ続けるコツになります。
しょうゆ+ごま油、マヨネーズ+黒こしょう、めんつゆだけなど、家にある調味料を少し足すだけで、ツナ缶はごはんが進むおかずに変わります。
さらに、混ぜごはんやツナマヨコーンのおかず、ツナめんつゆ冷奴などの簡単レシピにすれば、火を使わずにもう一品増やすこともできます。
「料理はあまり得意ではない」「今日はなるべく手を抜きたい」という日こそ、ツナ缶とシンプルな味付けの出番です。
ツナ缶をそのまま活用しながら、忙しい日のごはん作りを少しでも楽に、そしておいしくしていきましょう。

