中学校に入学すると、最初に提出を求められるのが「家庭調査票」です。
初めての提出で「どう書けばいいの？」「書きすぎると変に思われない？」と悩む方も多いですよね。
この記事では、中学校の家庭調査票の基本的な書き方から、すぐに使える例文まで詳しく紹介します。
ポイントを押さえれば、短時間で印象の良い調査票が完成しますよ。
家庭調査票とは？中学校で提出する目的と内容を知ろう
家庭調査票とは、学校が家庭の状況を把握し、子ども一人ひとりの指導やサポートに活かすための資料です。
担任の先生は、この内容をもとに家庭環境や保護者の意向を理解し、学校生活をサポートしてくれます。
主な記入項目は以下のとおりです。
- 生徒本人の基本情報（氏名・住所・連絡先）
- 家族構成・保護者の職業
- 家庭での様子・性格・長所短所
- 学校生活での希望や配慮してほしいこと
つまり、「先生に知っておいてほしい我が家のこと」を正直に、でも丁寧にまとめるのがポイントです。
家庭調査票の書き方の基本ポイントと記入例
家庭調査票を書くときは、丁寧さとわかりやすさが大切です。
項目ごとにポイントを押さえておけば、短時間で正確に記入できます。
ここでは、基本的な書き方と実際に使える記入例を紹介します。
氏名・住所・連絡先などの基本情報の書き方と例文
基本情報欄は正確に、略字を避けて書きます。 特に緊急連絡先は必ず確認しておきましょう。
例文：
〒123-4567 東京都〇〇市△△町1-2-3
電話番号：090-1234-5678（母・山田花子）
勤務先：〇〇株式会社（TEL：03-1234-5678）
家族構成や保護者の職業欄の書き方と例文
同居している家族全員を記入します。 続柄の書き方は「父」「母」「祖母」などシンプルでOKです。
例文：
父 山田太郎（会社員）
母 山田花子（パート勤務）
弟 山田次郎（小学4年生）
子どもの性格や家庭での様子の書き方と例文
この欄では、子どもの良い面を中心に書くのがポイントです。
「友達と仲良くできる」「最後までやり抜く」など、ポジティブな表現を心がけましょう。
例文1：
家では弟の面倒をよく見ます。
少し恥ずかしがり屋な面もありますが、慣れると明るく、友達とも仲良く過ごせます。
好きな教科は理科で、興味を持ったことを自分で調べるのが得意です。
例文2：
自分の意見をしっかり持ち、納得するまで努力します。
少し頑固なところもありますが、やると決めたことは最後まで取り組む真面目な性格です。
地図（自宅から中学校まで）の書き方とポイント
家庭調査票には「自宅から中学校までの地図」や「通学経路」を記入する欄がある場合があります。
この欄は、先生や学校側が通学ルートの安全確認を行うための重要な情報です。
正確で見やすく描くことを意識しましょう。
書き方のポイント：
- 地図は手書きでOK。大まかな位置関係が分かれば十分です。
- 自宅・学校・主要な道路・目印になる建物（コンビニ、信号、公園など）を簡単に描きます。
- 通学経路には矢印をつけ、普段使う道順を明確にします。
- 危険箇所（交通量が多い交差点など）があれば、簡単なメモを添えると親切です。
例文（説明欄に添える場合）：
「自宅から徒歩約15分。〇〇公園を通り、信号を2つ渡って通学しています。 朝は交通量が多いため、できるだけ歩道を通るよう声かけをしています。」
地図は正確さよりも「安全に通っている様子」が伝わることが大切です。
難しく考えず、先生が一目で理解できるようにシンプルにまとめましょう。
家庭調査票の自由記入欄の書き方例
自由記入欄では、家庭での方針や学校への要望を簡潔に書きます。
長文にする必要はなく、1〜3文程度でまとめましょう。
「家庭での様子」「長所・短所」の例文
例文1：
家では読書が好きで、静かな時間を好みます。
自分の意見をはっきり言えるようになってきましたが、人前では緊張することがあります。
例文2：
集中力があり、コツコツ努力するタイプです。
一方で、苦手なことには少し消極的な面もあります。
例文3：
人の話をよく聞き、友達を思いやる優しい性格です。
慣れない環境では少し戸惑うことがありますが、時間が経つと積極的に関われます。
「学校生活への希望・お願い」欄の例文
例文1：
新しい環境に慣れるまで時間がかかるタイプです。
しばらくは様子を見て、声をかけていただけると助かります。
例文2：
宿題の提出が遅れがちなときは、早めにお知らせいただけると助かります。
例文3：
体育が少し苦手なので、体調面に不安があるときは無理をさせないようにお願いします。
家庭調査票を書くときの注意点とNG例
家庭調査票は、ちょっとした書き方の違いで印象が変わります。
誤解を招いたり、意図せずマイナスに受け取られることもあるため、記入前に注意点を確認しておきましょう。
ここでは、避けたい表現や書き方のNG例を紹介します。
避けたい表現・書き方のNG例
先生に誤解を与えるような書き方や、ネガティブすぎる表現は避けましょう。
- ×「すぐ泣く」「わがまま」などマイナス表現だけを書く
- ×「特にありません」で済ませる
- × 個人情報（勤務先の詳細住所など）を書きすぎる
あくまで「子どもをより理解してもらうための情報」を伝えるのが目的です。
記入漏れを防ぐチェックリスト
- 生徒本人・保護者の署名欄を忘れていないか
- 緊急連絡先は最新のものか
- 記入に誤字脱字はないか
- 空欄が多すぎないか（「特になし」は控えめに）
先生が家庭調査票で見ているポイント
担任の先生は、子どもの性格や家庭の雰囲気を把握するために家庭調査票を見ています。
また、学校生活での配慮点や家庭でのサポート体制も参考にします。
そのため、「先生が知っておくと助かる情報」を中心に書くと、より良いコミュニケーションにつながります。
まとめ｜家庭調査票の書き方と例文を活用して安心提出しよう
中学校の家庭調査票は、先生との信頼関係を築く第一歩です。
難しく考えず、「うちの子を理解してもらうための紹介文」と思って書くとスムーズに進みます。
この記事で紹介した例文を参考にすれば、正しく丁寧に記入できます。
無理に完璧を目指さず、わかりやすく誠実な内容を心がけましょう。
家庭調査票を安心して提出し、新しい学校生活を気持ちよくスタートさせてくださいね。
