「ギター カポタスト 代用」って検索しながら、今まさに手元にカポがなくて困っていませんか。
練習を始めようとしたらカポを忘れていたり、そもそもまだ持っていなかったりすると、それだけでやる気が少し下がってしまいます。
とはいえ、ちょっとした工夫で家にある文房具や日用品をカポタストの代わりに使うことは十分可能です。
この記事では、ギターをなるべく傷つけずにカポタストを代用する具体的な方法と、注意したいポイントをわかりやすく解説します。
完全に本物と同じ使い心地にはなりませんが、「今日はとにかく弾きたい」というときの応急処置としては十分役立ちます。
最後まで読めば、手元にカポがなくても落ち着いて対処できるようになります。
ギターのカポタストは何で代用できる？今すぐ使える結論
まず結論からお伝えすると、ギターのカポタストは「細くて固い棒状のもの」と「しっかりしたゴムやクリップ」があれば、応急的に代用できます。
たとえば、鉛筆やペンと輪ゴム、ヘアゴム、洗濯バサミ、大きめのクリップなどが代表的な組み合わせです。
ポイントは、フレットの上で6本の弦をまんべんなく押さえられるかどうかです。
押さえが足りないと音がビビったり、ミュートされたような濁った音になってしまいます。
逆に、あまりにも強く締めすぎると弦や指板、フレットに負担がかかり、最悪の場合キズや反りの原因になりかねません。
そのため、カポタストの代用はあくまで「その場しのぎの手段」と考え、ライブ本番や録音などでの使用ではなく、自宅練習用として使うのが安心です。
日常的にカポを使うなら、最終的にはきちんとしたカポタストを1つ用意しておくことをおすすめします。
家にある物でカポタストを代用できる理由と安全に使うコツ
ここからは、なぜ身近なアイテムでカポタストを代用できるのか、その仕組みと安全に使うための考え方を整理していきます。
原理を理解しておくと、自分の家にある物の中から「これなら代用できそう」というアイデアも浮かびやすくなります。
なぜ身近なアイテムで弦を押さえられるのか
カポタストの役割は、とてもシンプルに言うと「フレットの位置で指の代わりに全弦を押さえる道具」です。
つまり、フレットの真上あたりで6本の弦を均等な力で押さえられれば、専用のカポでなくても原理的には同じことができます。
鉛筆やペンのような細い棒は、フレットの幅に対してちょうどよい長さがあり、弦の上に置くと一直線に力が伝わります。
そこに輪ゴムやヘアゴムなどの伸びる素材を巻きつければ、ギターのネックごと締め付けて固定できます。
洗濯バサミやクリップを使う場合も、「押さえる部分」と「固定する力」が両方そろっていれば、一応カポタストの代わりとして機能します。
このように、カポタストの本質は「形」ではなく「弦をフレットに押し付ける仕組み」なので、家にあるアイテムでも条件さえ満たせば代用が可能なのです。
ギターを傷つけないために注意すべきポイント
一方で、代用品の使い方を間違えると、ネックや指板、塗装に傷がつくリスクがあります。
まず避けたいのは、金属部分がむき出しのクリップや洗濯バサミを、木の部分に直接当ててしまう使い方です。
力が一点に集中すると、へこみや傷になりやすいため、必ず布やティッシュ、薄いゴムなどを挟んで保護しておくと安心です。
また、輪ゴムを何重にも巻きすぎて、必要以上に強く締め付けてしまうのも良くありません。
締め付けが強すぎると、弦が過度に引っ張られてピッチが上がったり、ネックに余計な負担がかかったりします。
基本的には「ビビらずに音が鳴る、最小限の力」を目安にし、弾きながら少しずつ調整していくと安全です。
長時間つけっぱなしにするのも避けたほうがよいので、練習が終わったらその都度外す習慣をつけておくと安心です。
ギターのカポタスト代用に便利なアイテムと具体的な使い方
ここからは、実際に「これなら試しやすい」という具体的な代用品と、その使い方を紹介していきます。
どれも自宅にあることが多いものなので、手元のアイテムを思い浮かべながら読んでみてください。
輪ゴム＋鉛筆でつくる簡易カポの作り方
もっとも定番でバランスがよいのが、輪ゴムと鉛筆を使った簡易カポです。
用意するものは、丸鉛筆または細めのペンが1本と、しっかりした輪ゴムを2〜3本ほどです。
まず、カポをかけたいフレットのすぐ手前に鉛筆を弦の上に乗せ、フレットと平行になるように置きます。
次に、輪ゴムを鉛筆の両端に引っかけるようにして、ネックの裏側を回しながら何度か巻き付けていきます。
このとき、最初からきつく巻きすぎず、1周ごとに音を鳴らしてみて、ビビリがなくなる位置を探すと失敗が減ります。
6弦と1弦の音がきれいに出ていれば、中央の弦もおおむね問題なく鳴っていることが多いです。
もし一部の弦だけ音がビビる場合は、鉛筆の位置を少しだけフレット寄りに動かすか、輪ゴムの巻き方を微調整してみましょう。
鉛筆の芯側や金属パーツが指板に当たらないよう、向きには少し注意しておくと安心です。
洗濯バサミやクリップを使う場合のコツ
自宅に輪ゴムが少ない場合は、洗濯バサミや大きめのクリップを使ってカポタストを代用する方法もあります。
このときのポイントは、「弦を押さえる部分」と「ネックを挟む力」を分けて考えることです。
たとえば、フレットの上に消しゴムや小さくたたんだ布を置き、その上から洗濯バサミで挟むと、直接金属や硬いプラスチックが指板に触れにくくなります。
クリップを使う場合も同じで、弦に当たる部分には柔らかい素材を間に入れると、キズ防止と音の安定につながります。
ただし、洗濯バサミやクリップは構造的にネックの厚みに合わないことも多いため、安定しないと感じたら無理に挟もうとしないほうが安全です。
実際に使う前に、軽く揺らしたりコードチェンジをしてみたりして、すぐ外れてしまわないか確認しておくとよいです。
不安定なままストロークすると、外れてボディにぶつかることもあるので、危ないと感じたときは別の方法に切り替えましょう。
どうしてもうまくいかないときの対処法
代用品を試してみても、どうしてもビビリが取れなかったり、音が安定しないこともあります。
その場合は、まず「フレットのどの位置に置いているか」を見直してみてください。
フレットから離れすぎていると、押さえる力が足りずにビビリやすくなりますが、逆にフレットの真上すぎると音程が不安定になることがあります。
基本的には、フレットすれすれのフレット寄りに鉛筆などを置くと、もっとも少ない力で安定しやすいです。
それでもうまくいかない場合は、そもそも代用品でカポをかけなくても弾ける曲やキーに変えてしまうのも1つの手です。
カポを使わないコード進行に置き換えたり、半音下げチューニングなどで対応できる曲もあるため、今日の練習だけ別の曲に切り替えるのも悪くありません。
イライラしたまま無理に代用品を使い続けるよりも、「今日は割り切る」と考えたほうが、結果的に練習が楽しく続きます。
代用品と本物のカポの違いと、買うタイミングの目安
ここまで読むと、「とりあえず代用でなんとかなりそう」と感じつつも、本物のカポタストを買うべきか迷っている方も多いと思います。
このセクションでは、代用品ではどうしてもカバーしきれない部分と、どんなタイミングでカポを購入するのがよいかを整理していきます。
代用品ではカバーしきれない弱点とは
代用品の一番の弱点は、「安定性」と「再現性」が低いことです。
毎回同じフレットで同じように固定したつもりでも、巻き方や締め具合が少し違うだけで、ピッチや押さえ方が変わってしまいます。
録音や人前での演奏では、こうした微妙なズレがそのまま音質の差として表れてしまいます。
また、代用品はどうしても見た目が不格好になりやすく、ライブやセッションなどでは少し気になるかもしれません。
一方で、専用のカポタストは、フレットごとに均一な力で弦を押さえられるよう設計されているので、音程が安定しやすく、付け外しもワンタッチでスムーズです。
頻繁に付け替えて使う場合や、曲中でカポ位置を変えたいときには、やはり本物のカポにかなうものはありません。
ギター本体への負担やキズのリスクを考えても、長期的には専用カポのほうが安心感は高いと言えます。
どんな人が本物のカポを買うべきか
では、どのタイミングで「そろそろカポを買おう」と判断すればよいのでしょうか。
目安としては、次のような状況に当てはまる人は、早めにカポタストを1つ持っておくとかなり便利です。
・カポを使う曲を週に何度も練習している。
・弾き語りのレパートリーを増やしたいと思っている。
・人前で弾く機会がある、または今後挑戦したいと考えている。
・毎回代用品を用意するのが面倒に感じ始めている。
これらに当てはまるなら、手頃な価格帯のカポでも十分なので、1つ持っておくと練習のストレスがかなり減ります。
逆に、まだ「ときどき試しに使ってみたい」くらいの段階であれば、今回紹介したような代用品で様子を見るのもありです。
ギターとの距離感や練習頻度を考えながら、自分に合ったタイミングでカポを導入していくのがよいでしょう。
まとめ｜ギターのカポタストは代用で今すぐ練習できる
ここまで、ギターのカポタストを家にある物で代用する方法や、注意しておきたいポイントについて解説してきました。
ギター カポタスト 代用というテーマで見ると、鉛筆と輪ゴム、洗濯バサミやクリップなど、意外と身近なアイテムでも応急的なカポとして十分機能します。
大事なのは、「6本の弦を均等に押さえられているか」と「ギター本体を傷つけないか」の2点です。
フレットのすぐ手前に棒状のものを置き、必要最低限の力で固定することを意識すれば、音のビビリもかなり抑えられます。
一方で、代用品は安定性や見た目の面でどうしても本物のカポには及ばないため、カポを使う曲が増えてきたら、専用のカポタストを1つ用意しておくと安心です。
「今日はどうしてもこの曲を弾きたい」「今すぐ練習を始めたい」というときは、今回の代用テクニックを思い出して、手元のアイテムでサッと工夫してみてください。
道具に縛られすぎず、工夫しながらギターを楽しめるようになると、練習そのものがぐっと気楽になっていきます。
