大会前や試合前に「激励金を渡したいけれど、どんな封筒を使えばいいの？」と迷う方は多いです。
特に初めて渡す場合、「のし袋を使うの？」「表書きはどう書けばいい？」「渡すときの言葉は？」と不安になりますよね。
この記事では、保護者や先生が部活動やスポーツ大会で選手に激励金を渡すときに知っておきたい封筒の選び方や書き方、マナーをわかりやすく解説します。
読めば「もうこれで失敗しない！」と自信を持って渡せるようになりますよ。
激励金を渡すときの基本マナーとは？
激励金とは？お祝い金との違い
「激励金」とは、試合や大会、検定試験などに挑戦する人を応援する気持ちを込めて渡すお金のことです。
「お祝い金」は成果が出た後に贈るのに対し、激励金は結果が出る前に気持ちを後押しするもの。
つまり「頑張ってね」「応援しているよ」という思いを形にしたものです。
そのため、形式ばった贈り物というよりも、気持ちが伝わる心遣いとして扱われます。
金額よりも、「相手を応援したい」という気持ちを大切にしましょう。
渡すタイミングと金額の目安
激励金を渡すタイミングは、
- 大会や試合の直前
- 出発前の激励会
- チーム全体への差し入れ時
などが一般的です。
金額の目安は、
- 保護者から選手へ → 1,000円～5,000円程度
- クラブOB・OGや先生から → 3,000円～10,000円程度
と幅広いですが、無理のない範囲で気持ちを表す金額にするのがポイントです。
激励金に使う封筒の選び方
激励金を包むときに使う封筒にもマナーがあります。
とはいえ、堅苦しい決まりはありません。
ここではシーンに応じた選び方を紹介します。
のし袋を使うのが基本
一般的には、紅白の蝶結びののし袋を使うのが基本です。
蝶結びは「何度あっても良いこと」という意味を持ち、スポーツ大会などの繰り返しあるイベントにぴったり。
水引の印刷タイプでも構いません。
文具店や100円ショップでも手に入ります。
無地封筒でもOKなケース
部活動などのカジュアルな場面では、白い無地封筒やポチ袋でも問題ありません。
特に少額の場合や、生徒同士・保護者同士で渡す場合には無地封筒が自然です。
ただし、派手なキャラクターや柄付きのものは避けましょう。
封筒の色やデザインの注意点
封筒の色は白が基本です。
クリーム色や淡いピンクなどの明るい色でも構いませんが、黒・灰色など弔事を連想させる色は避けます。
また、のし袋の場合は「水引が上」になるように封入しましょう。
激励金 封筒の書き方と表書きのルール
正しい書き方を押さえておくと、気持ちがより丁寧に伝わります。
表書きに書く言葉の例（「激励金」「御礼」「祈必勝」など）
封筒の上段には、気持ちを表す言葉を書きます。
代表的なものは以下の通りです。
- 激励金（もっとも一般的）
- 祈必勝（試合・大会向け）
- 応援金（チームや団体への寄付時）
- 御礼（お世話になった先生などへ）
書くときは縦書き・中央揃えで、毛筆や筆ペンを使うと丁寧です。
名前の書き方と中袋の記入例
下段には、自分の名前をフルネームで記入します。
複数名で渡す場合は「○○保護者一同」「○○部OB一同」などとまとめてもOKです。
中袋がある場合は、表面に金額、裏面に住所と氏名を書きます。
金額は「壱千円」「伍千円」「壱万円」などの旧字体（漢数字）を使うのがマナーです。
毛筆・筆ペンの使い方のポイント
筆ペンを使う場合は、黒の濃いインクを選びましょう。
薄墨は弔事用です。
文字の太さやバランスを意識し、ゆっくり丁寧に書くと見栄えが良くなります。
のしの種類と正しい使い方
紅白蝶結びを使う理由
のし袋には「紅白蝶結び」「紅白結び切り」「黒白結び切り」など種類がありますが、激励金には「紅白蝶結び」が最もふさわしいです。
蝶結びは何度でも結び直せるため、「これからも続く良いこと」という意味を持ちます。
スポーツの大会や受験など、再挑戦を応援する場面にぴったりです。
名前・金額の位置と書き方
- 表書き上段：用途（例：激励金、祈必勝）
- 下段中央：贈り主の氏名
- 中袋表面：金額
- 中袋裏面：住所・氏名
特に金額は、誤読されないように「壱」「弐」「参」「伍」「阡」「萬」などの旧字体を使うと丁寧です。
のしを付けるときの注意点
水引が印刷されているタイプならそのままでOK。
本物の水引付きの場合は、お札の顔が上で封筒の表側にくるように入れましょう。
のしの掛け方は「外のし」でも「内のし」でも構いませんが、部活動などでは「外のし（見えるようにかける）」が一般的です。
激励金を渡すときのマナーと一言例
手渡しのタイミングと向き
封筒は必ず両手で渡すのが基本です。
相手が受け取りやすいように、表書きが相手の方に向くように差し出します。
大会や試合前のタイミングで、「頑張ってね」と声を添えると気持ちが伝わります。
気持ちが伝わる一言メッセージ例
渡すときに添える言葉は、短くても構いません。
たとえばこんな言葉が自然です。
- 「これまで頑張ってきた成果を発揮してね」
- 「応援しているよ！全力で楽しんで！」
- 「みんなで力を合わせて頑張ってください」
- 「この気持ちを力に変えてくださいね」
形式ばらず、温かく応援する気持ちを伝えることが大切です。
保護者同士・先生同士で渡す場合の配慮
複数の保護者や先生でまとめて渡す場合は、代表者を決めて「○○保護者一同」などの名義にするとスマートです。
金額をそろえる・封筒のデザインを統一するなど、チームとしての一体感を意識すると印象が良くなります。
まとめ｜激励金 封筒マナーを守って気持ちよく応援を
激励金は「頑張る人を応援したい」という思いを伝える温かい贈り物です。
形式にとらわれすぎず、相手に気持ちが伝わるよう丁寧に準備しましょう。
封筒は紅白蝶結びののし袋を使うのが基本。
表書きは「激励金」や「祈必勝」と書き、毛筆や筆ペンで丁寧に書きましょう。
渡すときは両手で、笑顔を添えて一言かけることで、あなたの想いがより伝わります。
しっかりとマナーを押さえて、選手たちを気持ちよく送り出してあげてくださいね。
